2019年2月中旬にIC-9700が手許に来て、ほぼ10年ぶりに衛星通信を再開しました。
以前も毎日のように交信していただいた局の多くが健在であることにも驚き、比較的近年に開局された感じの局も多くて驚きました。
BYの衛星で楽しむ †
数十年前に打ち上げられたにもかかわらず、FO-29のリニアトランスポンダーがまだしっかりと働いているのはうれしいことです。
それ以外にも新たなリニアトランスポンダー搭載の衛星が上がっていますが、多くは中国が打ち上げたものです。
アマチュア衛星の数と、その国の国力というか、科学技術を広く発展させようという気運とは、かなり相関しています。
赤道傾斜角が40度くらいのCAS-4A、CAS-4Bという衛星は、日本列島の上を毎日必ず西から東へ横切ります。
中国のように国土が広い国では、こういうイレギュラーな軌道の衛星も大事なのだと思います。
中国のXW-2シリーズは同時に6機が打ち上げられ、そのうち5つが動いています。CAS-4A/BもXW-2シリーズも、パスがいい時には、出力1W程度で、4dBi程度のアンテナでも、十分に強いダウンリンクが返ってきます。
日本で衛星通信が広がらないのは †
IC-9700の発売で、日本でも衛星通信に取り組もうとする局は増えると思いますが、最大の邪魔者は、衛星通信バンドで朝から夜までずっと出てくる、違法局、違法運用局です。
とにかくひどいものです。
違法局さえいなければ、QSTによく載っているような、簡単なアンテナにハンディ機で、FMレピータ衛星でも交信が可能です。
JNなどでは、総通と連携しての違法局への対応を載せていますが、その時だけで、まったく効果を上げているとは思えません。(2019年04月25日)